なぜネイティブを真似るのか

効果的な英語学習はネイティブを真似る事です。なぜ真似る事が効果的な学習なのでしょうか。

我々が赤ん坊の時には言語を覚えるには何も分からない最悪の状態なのです。言葉を教えて欲しいのですが、教えてもらう方法はありません。

赤ん坊にとって言語習得は言葉を学ぶと同時に、コミュニケーションをする方法も同時に学んでいる事になります。

言語は幼児でも習得できるように、文法など何も知らなくとも、真似るだけで習得できるようなシステムになっているのです。

1.言語は形式知ではなく暗黙知

つまり英語や日本語のような言語の習得は簡単な仕組みでなければ習得できなければ、学ぶには最悪の状態にいる赤ん坊は学ぶことはできせん。

言語が存在できるのは、赤ん坊でも簡単に真似るだけで習得できるシンプルな学習の仕組みがあるからです。

言語自体は非常に膨大で複雑ですが、それを習得する方法は非常にシンプルなのです。

しかし、このように学んだ言語は話す事はできても、その学び方を説明できません。このような知恵を暗黙知と言います。

文法は文字で説明できますから形式知です。

暗黙知とは自分はできるけど、その方法を説明できない知恵や技能を意味します。

例えば自転車に乗れるスキルは、暗黙知です。自転車に乗れてもその乗り方を言葉で説明できません。実際に乗って練習をする以外に方法はありません。

言語も同じように文法とか音素のような基本の音が基盤になっておりません。日本語を覚えた時にも文法を覚えたり、リスニングしたりはしておりません。

言語を真似て覚える事ができるのは、子供だからできたのではなく、言語が暗黙知なので、大人を真似て覚えて習得する以外に方法はないのです。

脳は一生成長する唯一の器官です。つまり学習の仕組みは一生同じであり、それはディープラーニングです。同じ学習の仕組みの脳で、同じ言語を学ぶなら、それが母語でも第二言語でも、時期が臨界期の前でも後でも、学習者が子供でも大人でも基本は同じです。

2.最適解を得る

ルールがないので正解はありません。多くの表現事例の中から最適解を得るようにします。

文法には多くの例外があります。その理由は言語はルールが基本ではありません。多くの答えがあり、その中から選ぶのが基本です。ルールを作ってしまうと、多くの答えの中にはそのルールで説明できない表現が出てきてしまうからです。

言語習得のために、多くの表現事例を覚える事が大事になります。ルールが存在しませんから、最適解は先生や講師が教える事ができません。だから学習者がアクティブラーニングをして、自分で判断します。

日本語のネイティブも、英語のネイティブも発音が上手で表現が豊富です。しかし、実際に日本語や英語を話す方法を説明できませんし、説明した事もありません。

ネイティブでも文法を教えている人が多くいますが、実際にはそのネイティブの文法は話せるようになってから学習したものです。我々の日本語と同じように文法を基盤に覚えた英語ではありません。

3.言語はディープラーニング

言語は暗黙知であり、達人(ネイティブ)を真似て、フィードバックで矯正と修正をしてディープラーニングで学習します。

将棋や囲碁も勝つためには暗黙知が必用であり、人工知能は脳のように、達人の過去の棋譜を真似てディープラーニングで強くなります。

基本的なルールとか文型が存在する訳ではありません。文法とか文型は多くも表現を覚えた後に発見されているに過ぎません。

言語の基本は音声であり、その音声にルールはありません。文法は音声言語ではなく、文字言語のルールです。

言葉には意味があり、文法はその多くが意味と形式から文法が認識されますから、意味を理解する事自体が文法情報の一部を担っています。

すると、その文法を抽出して意識的に学ばなくても、意味と形式を結びつけることにより、並列分散的処理によって、パターンが脳内において無意識のうちに記憶され、習得されます。

戦後、英語教材はレコード、カセット、CD、MD、スマホと大きく進歩しました。しかし、日本人の英語は上手になっていません。それはインプットの問題ではないからです。大事な事はネイティブを真似て覚える事なのです。

暗黙知である言語はネイティブを真似て多くに表現を忘れないように覚える必用があります。

文科省のアクティブラーニングに沿った英語教育は文法を基盤に教えません。言語は文法が基盤ではなく、多くの事例の集まりである事例基盤です。ネイティブを真似て覚えます。その方が効果的な学習ができるからです。

英語も日本語も、言語のネイティブとは発音が上手、表現が豊富なだけです。言語運用能力が高いだけで、教える事はできません。言語は多くの事例が集積された、暗黙知であるからです。言語は文法や音素で説明できる形式知ではありません。

英語にはルールは存在しません。使い方は英語を使う人が決めます。

例えばtheyは、複数の人たちを主語にすます。際に使用されます。代名詞。しかし近年はheでも、sheでもません。性別の人を表す時の代名詞として、単数扱いでThey isとして若者の間で広がりメリアム・ウェブスター辞典にも単数theyの意味が追加されました。

4.脳は真似る事に長けている

瀧靖之氏の“脳が忘れない 英語の「超」勉強法”の説明では次のようになっています。

 

「脳のしくみ」を利用すれば何歳からでも英語は話せる英語を話せるようになりたと誰しもが一度は憧れることではないでしょうか。さらに今年は東京オリンピック開催の年でもあるため、英会話への関心がより一層高まることが予想されます。しかし、大人になってからの英語学習は何から始めたらよいのか迷う人が多いといいます。

そこで本書では、そんな大人たちに合った脳医学的に正しい英語学習法を紹介。たとえば、脳は「真似をする」ことに長けているため、まずは音楽の歌詞や映画のセリフ、英会話の先生が話す英語をどんどん真似していくこと。

それが、文法を学び直すよりも大人の英語習得には近道なのです。著者自身も、30歳を過ぎてから本格的に取り組み、英語習得を達成したといいます。

5.記憶の累積効果

真似る学習の最大のメリットは累積効果です。つまり記憶が増えれば増えるほど、新しい学習が楽になり、そして認識精度も向上します。

累積効果により学習が加速して、認識精が向上します。

パソコンやスマホでは一般的にデータが増えると、そのデータにアクセスするとか、再生する時にはそのための時間がかかります。これはパソコンやスマホはデジタルのコンピュータであり、データを網羅的に検索する必要があるからです。

脳はデジタルコンピュータとは違う、ニューラルネットワークで構成されています。ニューラルネットワークとは脳細胞で構成しているネットワークですから、そのネットワークの信号の流れで記憶したり、再生したりします。

ニューラルネットワークは網羅的に検索するのではなく、深度優先と言う速度を優先した検索としています。

英語を聞いた時に理解できるかどうかは瞬時に分かります。しばらくしてから分かると言う事はありません。これが深度優先検索です。

このように、脳はデータが増えても検索の時間は増えません。

脳の学習はパターン学習であり、脳の認識はパターン認識です。

外国人にはサクライは覚え難い名前です。しかし、映画のラストサムライを知っている人ならサクライは直ぐ覚えます。サクライとサムライは非常に似ているからです。

このようにパターン学習は似ている記憶が増える事で、未知の音でも似たものが多くなり、覚えれば覚えるほど学習が楽になります。

英語のリスニングは音の特徴のパターン認識です。この場合も記憶が増えれば増える程に似たパターンが増えるので、認識精度が向上します。

文法はルールですから、それぞれが違ったルールであり、ルールが増えると覚え易くなるどころか、どのルールを適用するか混乱をしてしまいます。

日本の英会話学習の改革

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