シニア(高齢者)が優れている4つの能力

脳には年をとっても衰えない底力があることが、さまざまな研究から明らかにされています。中には、年をとるほど向上する能力もあります。諦めるのはまだ早いのです。知られざるシニアの脳の可能性の最新研究報告をします。

言語力など、4種で高齢者のシニアが優る

「年をとれば物覚えが悪くなり、頭の働きが鈍くなるのは仕方ない」という既成概念を覆し、人の脳には加齢に抗する底力があることが近年の脳研究で明らかになってきました。脳はシニアの高齢になっても可塑性(自分とその周辺の状況に応じて変化する能力)を維持し、誰もが加齢に従って認知力の低下を体験するとは限りません。逆に中年以降に高まる能力もあります。  

研究者に加齢と脳の関係を再考させるきっかけとなったのは、約5000人を対象に加齢による脳の様々な変化を半世紀以上も追跡調査してきたワシントン大学の「シアトル縦断研究」です。

認知力を測る6種のテスト中4種で、高齢者の成績は20代よりも良かったのです。記憶力と認知のスピードには加齢に伴う低下が見られたが、言語力、空間推論力、単純計算力と抽象的推論力は向上していました。この研究は加齢による記憶力の低下には個人差が大きいことも明らかにしたものです。被験者の15%は高齢になってからのほうが若いときより記憶力が優れていました。

40歳から69歳のパイロットの認知力を比較

カルレ・イリノイ医大の研究でも意外な結果が出ました。40歳から69歳のパイロットの認知力を比較したところ、新たなフライト・シミュレーターの操作法を習得する時間は高齢者のほうが長かったが、衝突回避の成功率は高齢者のほうが高かったのです。fMRI(機能的磁気共鳴画像法)やSPECT(シンチグラフィー)といった造影診断法を利用しての研究も進み、脳には加齢に対抗するメカニズムがあることも証明されました。トロント大学のシェリル・グレディー博士によれば、シニアの高齢者はひとつの作業の達成に向けて若年層が使わない脳の部位も活性化させているのです。  

例えば記憶処理を主に担う側頭葉内側部が加齢により不活性化するに伴い、高齢者は前頭前皮質腹内側部、前頭前皮質背外側部も記憶処理に動員し、注意力といった認知機能の補強に前頭葉と頭頂葉の両方を活用しています。若年層は単純作業には左右の片側の脳しか使わないが、高齢者では左右の脳を活用する傾向が見られ、活用する部位が多いほど成果は良くなりました。  

高齢者は若年層より物の見方が前向きになることも南カリフォルニア大学の研究が証明しています。高齢になると情動反応を司る扁桃体がネガティブな刺激に反応しにくくなります。また40歳を過ぎた頃からネガティブな記憶よりポジティブな記憶のほうが増え、その傾向は80代まで続きます。つまり感情に左右されにくく、ストレスに強くなるということです。  

知恵脳

グレディー博士によれば高齢者の「頭の使い方」が変化する理由のひとつは脳の一部の機能低下を補うということです。それだけではないようで、同じ結論に達するのに様々な脳の部位を使うのでより深い洞察が伴い「知恵脳」になるとも考えらます。  

若い頃と変わらない『脳力』を持つ高齢者は少なくありません。脳には優れた可塑性があり脳の蓄積、維持、補完がうまくできていれば70代、80代になっても人は優れた脳力を保てます」と、グレディー博士は言っています。

脳の蓄積とは知識や技能の蓄積を意味し、維持とは脳細胞の自己修復力を意味します。補完とは前述のように一部の機能低下を他の脳の機能で補うシステムのことです。

 

日本の英会話学習の改革

シニア英会話は日本の英会話の改革を目指しています。まずここで非常に効果的である事を証明します。